じゃがいもの食中毒にご用心
こんにちは!ココチです。
今朝のニュースで知ったのですが、兵庫県の小学生が調理実習で食べたじゃがいもで食中毒を起こし、救急搬送されたそうです。
じゃがいもの芽は毒だから、あった場合は取る、ということは知ってました。
調理実習ですから、芽はもちろん取っていたと思いますけど、なぜこのようなことが起こったのでしょうか?
私はじゃがいもが大好きで、ほぼ毎日のように食べてます。気がつかないうちに食中毒になったら大変!なので、じゃがいもの食中毒について調べてみました。
じゃがいもの毒
じゃがいもの芽には、ソラニンやチャコニン等のアルカロイド(ステロイド系アルカロイド配糖体)が含まれています。これらを摂取すると、おう吐、下痢、腹痛、めまい、動悸、耳鳴り、意識障害、けいれん、呼吸困難などの症状が起こり、ひどい場合には死!ということも。症状は数分後から数日後に出ることもあります。
じゃがいもの食中毒はなぜ起きた
じゃがいもの食中毒は、自家栽培したものを食べたときに起こることが多いそうです。今回の小学校でも、学校で栽培したものを収穫して、調理実習で食べたことで起こったこと。
自家栽培のじゃがいもは、どうして食中毒を起こしやすいのでしょうか?
自家栽培のじゃがいもは、どうして食中毒を起こしやすい?
農家が生産し、お店で販売されているジャガイモの場合、食中毒を起こすほどの量のソラニン等が含まれていることは、まずありません。
しかし、自家栽培した未成熟で小さなジャガイモや、日光が当たり皮の部分が緑色になってしまったジャガイモの場合は、ソラニン等の含有量が多くなっている可能性が高く、注意が必要です。
食中毒の原因施設は、ほとんどが学校です。また、発生時期は、6〜9月、11〜2月で、特に7月が多いことが特徴です。なお、ソラニンやチャコニンは熱によって分解しないので、ジャガイモをゆでても、その量は減りません。
じゃがいもが育つと、土から顔を出すことがあるそうです。土のかかっていない部分に日光が当たると、緑色に変色します。この緑色の部分にも、じゃがいもの芽と同様に、ソラニンやチャコニン等のアルカロイドが含まれているのです。
家庭菜園で創られた小さなじゃがいもは毒素の濃度が高い
また、学校や家庭菜園などで栽培された小さなジャガイモは、毒素の濃度が高いので、食べない方がよく、ましてや皮ごと食べてはいけません。
これは知らなかったので焦りました。
某農業高校のマンガで、小さなジャガイモを素揚げして塩を振って食べるシーンがあって、いつかやってみよう♡と思ってました。
でも、農業高校ですから農家さんと同じ方法で栽培しているから、これは食べてもOKということなのでしょうね。(漫画だけどね)
お店で販売されているじゃがいもには、食中毒を起こすほどの量のソラニン等が含まれていることはまずありません。けれど、食べてみて違和感を感じたときは速やかに捨てた方がよさそうです。
2000年から2012年の間に、じゃがいもが原因とみられる食中毒は500件近くありました。気がついていないだけで、実際はもっとあるかもしれませんね。
じゃがいもの食中毒を防ぐには
庶民の味方のじゃがいもに、これほど危険が潜んでいたなんて。
じゃがいもを安全に食べるには、どうすればいいのでしょうか
安全に食べるためのポイントは、次の通りです。
・芽が出ていたり緑色になったところがあるジャガイモは、買わない。
・ジャガイモは、暗くて涼しい場所に保管する。
・買ったジャガイモ、収穫したジャガイモは、長期間保存しないで、早めに食べる。
・ジャガイモに芽や緑色のところがあったら、皮を厚めにむいて取り除く。
・未熟な小型のイモを多量に食べない(特に皮ごと食べるのは避ける)。
じゃがいもは、メニューに困ったときの救世主。いつもストックしています。でも最近はすぐに芽が出るので困ってます。
じゃがいもは冷蔵保存しない
今朝みたテレビでは、冷蔵庫の保管もしない方がいい、と言っていました。
冷蔵したじゃがいには、糖が増えます。この糖が増えたじゃがいもを、油で揚げるなどの高温調理をすると有害物質のアクリルアミドが発生します。アクリルアミドには、おそらく発がん性物質があるといわれています。
じゃがいもの保存方法
では、どのように保存するのがベストなのでしょうか?まとめてみました。
・じゃがいもは湿気が嫌いなので、土がついている場合は払っておく
・新聞紙を敷いた段ボール箱にじゃがいもを入れ、冷暗所に置く
・光が当たると緑色に変色するので、上から新聞紙をかけたりしておく
・風通しをふさがないようにしておくと、長持ちする
・一緒にリンゴをいれておくと、エチレンガスの働きで発芽しずらくなる
学校菜園や家庭菜園で栽培する場合に気をつけること
学校菜園や家庭菜園で栽培する場合は、次のことに気をつけてください。
・ジャガイモが地面から外に出ないよう、きちんと土寄せをする。
・十分に熟して大きくなったジャガイモを収穫する。
・収穫するときは、ジャガイモに傷を付けないようにする。
・収穫したジャガイモは、暗くて涼しい場所に保管し、日光にあてないようにする。
・収穫したジャガイモは、早めに食べる。
自分たちで栽培したものを収穫し、調理していただく。すばらしい体験だと思います。その授業のせいで、子供たちがじゃがいもを嫌いにならないようにしていただきたいですね。
じゃがいもはやっぱりおいしい
ここまで書いてみて、じゃがいもを嫌いになるどころか、食べたくて仕方なくなりました。どんな料理にも合うじゃがいも、やっぱり大好き♡
今日は鶏肉があるからこれを作ります♡
ではでは、またね!