他人と話すことができない場面緘黙症
こんにちは、ココチです。
今日は長女19歳のお誕生日。19年間育ててきたんだなー。
バースデーケーキはいつもFLOで買っているココチ一家です。
*画像はFLO PRESTIGE PARIS(フロ プレステージュ パリ)さんからお借りしました。
フルーツをふんだんに使ったカラフルなケーキもたくさんあるけれど、家族みんなが好きなのは、このチョコレートケーキ。
6月、7月、8月と家族の誕生日が続くので、毎月このチョコレートケーキを食べてます(^^)
みなさんは「場面緘黙症」って聞いたことがありますか?
場面緘黙症
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)、選択性緘黙(せんたくせいかんもく、英: Selective Mutism,SM)とは、家庭などでは話すことが出来るのに、社会不安(社会的状況における不安)のために、ある特定の場面・状況では話すことができなくなる疾患である。 幼児期に発症するケースが多い。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
長女はこの場面緘黙症でした。正確にいうと診断は受けていませんけど、当時通っていた教育相談センターの先生から、おそらくそうでしょう、と言われました。
家では話すことができるのですけど、幼稚園や学校ではおしゃべりすることができません。授業であてられると、小さい声ですけど発言はできます。でも、ふだんのおしゃべりができません。
我が子ながら変な子だなーと思いました。家ではあんなに元気、というかやりたい放題なのに、なんで黙っているのだろう?と不思議でした。
小3のときの担任の先生から「一度教育相談所に相談してみたらどうでしょうか」といわれ、通い始めました。結局小学校を卒業するまでお世話になりました。というのも、5年生から不登校になったからです。
いま、毎日のように話題になっている「引きこもり」にもなりました。学校に行かないことを責められるんじゃないかと、窓辺に立つこともできなくなりました。
もっと話すことができたなら、違っていたかもしれませんね。センターの先生から「たとえば学校や会社でひと言も話さない状況が丸一日続いたとしたら、どう感じると思いますか?」と聞かれました。
私は楽しい学生時代をすごしてきたし、職場の人間関係もだいたい良好だったので、想像もできませんでしたけど「たぶんすんごいストレス感じると思います。」と答えると「その状態がずっと続いているのですから、話せないということは、本人には相当なストレスなんですよ」と言われました。
なるほど。話したくても、話せないのか。
生活に影響がでるような症状を○○症と呼ぶと、心理学で学んだことがあります。(こういうことがきっかけで学びはじめ、いまでは私はカウンセラーもやってます。何が役に立つかわかりませんね)
そういう人に向かって、努力が足りないからだ、とか、もっと積極的にならないと、と言っても無理なんです。
で、わが家の判断は、長女の意思に任せることにしよう、ということになりました。学校に行かなくてもよい。行かないことは、もう責めない。
けれど、本人には罪悪感みたいなものがあったようで「転校すれば通う」と言うようになりました。そこで小6で転校して、一年間通うことができました。ありがたかったのは、友達になってくれる子もいて、誘ってもらったりしてもらえたこと。相変わらずしゃべらなかったけれど、一人でいることはなかったようです。
中学校には通わず、フリースクールに3年間通い、そこでも話せなかったみたいです。
でも、家の外に通う場所があるだけで、どれだけ親子で救われたことか。
高校はどうする?となったときに、娘には夢があって、そこの学校に通うには高卒の資格が必要だったので、進学することにしました。
そこからです、いつの間にか高校ではしゃべれるようになっていました。
私は「学校どうだった?」ときくことをしなかったので(ストレスを与えないように、というか、もう好きにしてくれ~と監視しなかったwwでもそれがよかったのかな、と思います。ここについてはまた今度書いてみようかな)何がきっかけかは分かりません。
今でも話すのは苦手、と言ってます。でも話すのが苦手な人なんて大勢いるし、話すのが苦手、と、話すことができない、はまったく別の次元の話です。
友達もできて、一緒に遊びや旅行に行ったりしてます。友達っていいものだよね。初めて、心許せる友達ができてよかった。
もし周りに、ひとことも口をきかない人がいたら、もしかしたら?と思ってみてほしいな、と思います。
その人は、困っているのです。苦しんでいるのです。
その人にも好きなテレビ番組だってあるし、好きな食べ物だってある。家族だっているし、家では会話もしている。「変な人」と、切り捨てないでほしい。
自分のせいで迷惑をかけている、と感じてしまうと、ますます話すことができなくなってしまいます。
あと、ひと言発した言葉を、悪気はなくとも「しゃべった!」とか「話すことできるんじゃん」とか言わないであげてほしい。話すことのハードルが上がってしまいます。
だんまりの相手にイライラする気持ちも分かりますけど、温かい目でそっとしておいてあげてほしいな、と思います。
緘黙症というものがある、ということがだんだん広まってきました。そういう症状がある、ということを知っていただけるといいな~と思います。
お誕生日おめでとう!
念願の学校で勉強ができて、とても楽しそうなあなたを見ると、とても幸せな気持ちになります♡生まれてきてくれてありがとう~~!!